タンゴがいなくなってから、早2ヶ月が経とうとしている。
ヱイトはあれからずっと避けていた場所がある。
ペット屋さんだ。
行けば必ずウサギがいる。見ればきっとまた胸が一杯になる。未だ座り込みかねない。
ペット屋さんは大好きだが、それが怖くて近づけなかった。
しかしそうも言ってられなくなってきた。
ヱイトにはもう一匹かけがえのない家族がいるのだ。
彼(彼女?)のご飯を確保しなければ!というのっぴきならない状況が近づきつつあった。
彼(彼女?)の餌があと僅かになっていた。
今朝はサスガにドキドキした。
だからヱイトは意を決して通い慣れたペット屋さんへ恐る恐る出向いた。
一直線に餌売り場へ向かう。幸いなことに、どこに餌があるかわかっているので難はない。
ちょうど、まだ羽の生えそろわない文鳥やセキセイインコやオカメインコに餌を与える時間だったようだ。
餌を抱えたお兄さんを見て、小鳥たちがピーチクパーチク餌!餌!餌!と鳴きまくった。
お兄さんは一羽ずつ掌に取り、餌を与えていく。
小鳥が餌を食べる時、ヱイトはいつも爬虫類を思い出す。餌を丸飲みするからだ。
そういうところで、進化の不思議を思う。
いつからか、ヱイトは飼い主が連れている犬はもちろん、用心深く道を徘徊する猫、そしてペットショップの檻に入れられている動物たちを見て、人目を憚ることなく微笑むようになった。
以前は人の目が気になって、ワケもなく微笑むなんてワザはできやしなかった。まるで人間技とは思えなかった。
しかし最近、ヱイトは彼らを満面の笑みで見てしまう。飼い主や店員やその周りの人間を気にすることなく、ただただ、微笑む。
可愛いなぁと思うのだ。愛しいなぁと思うと、自然に笑ってしまうのだった。
これは我ながらすごいことだ。信じられないことだ。
そしてヱイトは思わずペットショップをぐるりと回ってしまったのだった。
案の定、ウサギのゲージの前で固まってしまった。
体も、笑顔も。
フワフワ。カワイイ。カワイイ。カワイイ…
笑ってたはずなのに、鼻水が出た。
目が汗をかき始めたらしい。
慌てた。
慌てて買うものを買って店を後にする。
鼻水が止まらない。
どうしよう。
と、思っていたらエレベーターの扉がチンと音を立てて開いた。
駅へ向かうには、真っ直ぐ進めばいいのだが、ヱイトは左手に進んだ。
その先には本屋さんがある。
そんなつもりはなかったのだが、ずんずんヱイトの足は本屋さんへ向かった。
そして、そしてつもりは全くないのも関わらず、5000円弱もの本を買って帰ってきてしまったのだ。
…何だろう、ヱイトはやっぱりこの空洞を“モノ”で埋めようと、まだ、しているのかな。
しかも、その本の選択がよくわからない。
わかるといえばわかる。でも、今日、何故コレを選んだのか、さっぱりわからない。
今日買った本。
笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE

文庫版 百鬼夜行 陰

文庫版 百器徒然袋―雨

ペンギンの憂鬱

その1:「笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE」
森博嗣の“S&Mコンビシリーズ”第3弾。森博嗣は、今年初めて出会った作家の一人。シリーズに手を付けたらやっぱり最後まで読まないと。コンプリート好きだけに。
その2:「文庫版 百鬼夜行 陰」
先日こっちで次はコレだ!宣言をした本。今年すっかりお馴染みになってしまった京極夏彦。やっぱり買ってしまった。
その3:「文庫版 百器徒然袋―雨」
何と言っても帯が素晴らしい。「そうだ!僕だ。お待ちかねの榎木津礼二郎だ!」…つまり京極夏彦だ。今文庫本で出ている京極堂シリーズ最新刊。どうしよう。これを読んでしまったら、文庫本以上のモノに手を付けなければならない。イヤ、待てヱイト。講談社以外の出版社のものを読めばいいんじゃないか?
その4:「ペンギンの憂鬱」
新潮クレストブックスシリーズの売れ線、ロシア発の小説。出た時から気になっていたが、どうにもこのシリーズは値が張る。たくさんは買えない。無理。だってフツーに2000円する。海外の優れた文学を日本国内に紹介していこうという、そのコンセプトは素晴らしいと思うが、やはり値は張る。だから余程でなければこのシリーズは手が出せない。バカみたいに本を読んでいるヱイトではあるが、このシリーズはまだ10冊に届かない。しかし。この本はやはり気になっていた。だってペンギンだよ?
…というわけで、今、買いすぎたと反省している。
でも、タブン、年内に余裕で読んでしまうだろうと思われる自分がスゴクイヤだ。
今週は生協の白石さんも出るのに!
生協の白石さん

嗚呼、秋。
ヱイトはやっぱり本の虫だ。季節関係ないけど。
活字中毒って読んでもイイよ。許す。
ディープインパクトが有馬記念!みたいですな。
ワクワク。ドキがムネムネ。
そしてヱイトはまた泣くんだろう。
シクシク。うっへっへっ。
もー小泉リニューアル内閣なんてどーでもいいやぁ。






















